【介護歴15年以上が比較】介護職未経験におすすめの5施設|失敗しない選び方

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【介護歴15年以上が比較】介護職未経験におすすめの5施設|失敗しない選び方
  • 未経験なら、特養・老健・グループホーム・デイサービスのどこが働きやすい?
  • 夜勤や身体介護についていけるか不安……
  • 30〜40代・無資格から転職して、職場選びに失敗したくない

こんな悩みはありませんか?

実は、介護職未経験者全員に「ここが一番おすすめ」といえる施設はありません。

なぜなら、特養・老健・グループホーム・デイサービス・デイケアでは、身体介護の量や夜勤の有無、認知症ケア、レクリエーション、送迎、多職種との連携などが異なるからです。

さらに、同じ種類の施設でも、新人への教育体制や人員配置、福祉用具、勤務条件などは事業所によって違います。

私は25歳のとき、自衛隊から未経験・無資格で介護業界へ転職しました。その後15年以上、半日型デイケア→老健→特養→グループホーム→デイサービスと複数の介護現場を経験。現在は介護福祉士として働き、介護職員初任者研修・介護福祉士・介護支援専門員の資格も取得しています。

この記事では、そんな私の現場経験も踏まえて、介護職未経験者におすすめの5つの施設を比較し、それぞれの仕事内容・向いている人・注意点から、失敗しない施設の選び方までわかりやすく解説します。

さらに、無資格でも働けるのか、夜勤や腰痛への不安、家庭との両立、人間関係、未経験者をきちんと教えてくれる職場の見分け方など、応募する前に確認しておきたいポイントもまとめました。

この記事を読むと、「なんとなく楽そうだから」というイメージではなく、自分の体力・働き方・家庭事情・将来像に合った施設を判断できるようになります。

結論は、「未経験者にとって楽な施設」を探すのではなく、「自分が何を優先したいのか」を決めて施設を選ぶことが、転職後のミスマッチを防ぐ近道です。

介護職未経験者におすすめの施設は?働きやすさは条件で変わる

結論からいうと、未経験者全員にとって一番働きやすい介護施設はありません。特養・老健・グループホーム・デイサービスでは、仕事内容や夜勤の有無、多職種との連携などが異なるからです。

たとえば、子どもの迎えがあり夜勤ができない人なら、デイサービスやデイケアが候補になります。一方、身体介護を学びたい人なら、教育体制のある特養や老健も選択肢です。このように、同じ未経験者でもおすすめの施設は変わります。

そのため、「未経験者向けランキング」だけで決めるのではなく、自分が何を優先したいのかを明確にしてから施設を選びましょう。

  • 収入を増やしたい → 夜勤回数・夜勤手当
  • 身体負担を抑えたい → 介助量・福祉用具
  • 家庭と両立したい → 勤務時間・休日
  • 介護技術を身につけたい → 教育体制・身体介護の機会

特養は身体介護が多く、未経験にはきつい?

特養は、身体的な負担が大きくなりやすい傾向があります。一方、食事・排泄・入浴・移乗など、基本的な介護技術を経験しやすい職場です。介護技術を身につけたい人には候補になります。

厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」によると、特養は常に介護が必要な人に、日常生活上の支援や機能訓練などを提供する施設です。新規入所は原則として要介護3以上で、要介護1・2はやむを得ない事情がある場合に限られます。

たとえば、リフトや2人介助を徹底する特養もあれば、人力での介助が多い施設もあります。同じ特養でも、介助方法によって身体への負担は変わります。

「特養だからきつい」と決めつけず、身体介護の量、福祉用具、人員配置、教育体制を確認しましょう。身体介護を経験しやすい一方、負担の大きさは施設ごとに異なります。

老健は医療・リハビリの知識が必要で未経験には難しい?

老健だからといって入職時から専門知識を完璧に持つ必要はありません。

厚生労働省によると、老健は医師の医学的管理のもとで在宅復帰を目指す施設です。PT・OTなどによるリハビリ、看護、介護を組み合わせて支援します。

しかし、介護職が医療行為をすべて覚えるという意味ではありません。老健は多職種と連携しながら介護を学べる環境です。

介護職・看護職・PT・OT・STなどが連携し、利用者の在宅復帰を支えます。ただし、介護職はPT・OT・STのように専門的なリハビリを主担当する職種ではありません。一方、食事・排泄・移動など、日常生活の場面から利用者の自立を支えます。

よって、多職種連携やリハビリの視点を学びたい未経験者にとって、老健は有力な選択肢です。一方、入職後は専門用語を覚える必要があります。

老健への転職を検討していて、「具体的に何がきついのか」「未経験でも夜勤や身体介護についていけるのか」まで知りたい方は、「未経験の老健はきつい?30〜40代でも働ける理由を解説」で詳しく解説しています。

グループホームは少人数でもきつい?

グループホームは少人数ですが、「少人数=楽」とは限りません。認知症ケアに加えて、調理・掃除・洗濯など日常生活全般を支援するからです。

厚生労働省によると、グループホームは認知症のある利用者が少人数で共同生活を送るサービスです。1つの共同生活住居は5〜9人で、食事や入浴などの日常生活を支援します。

一例として、私が以前働いていたグループホームでは、9人の利用者に対して、食事介助・調理・掃除・洗濯・見守り・認知症対応などを行っていました。夜間は1ユニットを職員1人で担当していました。

以上のことから、グループホームは、認知症ケアを学びながら利用者一人ひとりと深く関わりたい人に向いています。一方、生活支援の範囲や夜勤体制は施設ごとに確認しましょう。

デイサービスとデイケアの違いは?仕事内容と働き方を比較

デイサービスは、日常生活支援や社会的孤立の解消、心身機能の維持などを目的とします。デイケアは、老健・病院・診療所などでリハビリを行い、心身機能の維持・回復や自立を支えるサービスです。

厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」では、次のように説明されています。

  • デイサービスは日常生活支援・社会的孤立の解消・機能維持などを行う
  • デイケアは心身機能の維持・回復や、自立に向けたリハビリを行う

一例として、デイサービスでは送迎後に入浴・食事・体操・レクリエーションなどを行います。ただし、内容や順番は事業所によって異なります。

したがって、同じ「日帰り」でも目的・働き方が違います。

30〜40代・無資格・未経験でも採用される?資格は先に取るべき?

無資格・未経験から応募できる求人はあります。そのため、必ず初任者研修を取ってから応募する必要はありません。ただし、時間や費用に余裕があれば、入職前に基礎を学ぶ方法として初任者研修は有効です。

厚生労働省によると、第9期介護保険事業計画の介護サービス見込み量などに基づき、2026年度には約240万人の介護職員が必要になると推計されています。

出典:厚生労働省「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について

私も15年以上介護業界で働くなかで、無資格・未経験から入職した人を何人も見てきました。

ただし、「無資格OK」と「何も学ばなくてよい」は別です。事業者には、介護に直接携わる無資格者に認知症介護基礎研修を受講させるための措置が、一定の例外を除いて義務づけられています。新たに採用された対象者には、採用後1年間の猶予があります。

「資格を取ってから就職するか、無資格のまま働き始めるか」で迷っている方は、未経験・無資格からの介護職の始め方も参考にしてください。2つの始め方から、ブラックな職場を避けるポイントまで詳しく解説しています。

未経験者が介護施設を選ぶときの不安と確認ポイント

未経験から介護職を始めると、仕事内容だけでなく「仕事を覚えられるか」「夜勤についていけるか」「人間関係は大丈夫か」など、さまざまな不安が出てきます。

ここからは、未経験者が施設を選ぶときに感じやすい不安と、応募前に確認しておきたいポイントを順番に解説します。

仕事を覚えられるか不安

未経験から介護職を始めるなら、最初からすべての仕事を覚える必要はありません。大切なのは、自分の覚える力だけを心配せず、新人を段階的に育てる職場を選ぶことです。

同じ特養や老健でも、新人への教え方や教育体制は事業所によって異なります。

「未経験歓迎」と書かれていても、実際の教育体制までは求人票だけでは分からない場合があります。そこで参考になるのが「介護サービス情報公表システム」です。事業所によっては、新任職員向けの研修計画や実施記録を確認できます。

介護サービス情報公表システムでは、新任職員向けの研修計画・実施状況を確認できる

このように、応募前でも新任職員向けの研修計画や、研修を実施した記録があるかを確認できます。ただし、研修計画があるだけでは、実際の教え方や新人へのフォロー体制までは分かりません。

そのため、「仕事を覚えられるか不安」という人は、求人票だけで判断せず、新人を育てる仕組みがある職場かを確認することが大切です。

具体的な見分け方は、後ほど「未経験者を教えてくれる施設の見分け方」で詳しく解説します。

認知症の利用者への対応ができるか不安

未経験の段階から、一人で完璧な認知症対応ができる必要はありません。大切なのは、先輩に相談しながら学べる環境を選ぶことです。

特にグループホームを選ぶなら、認知症研修の有無や、困ったときに先輩へ相談できる体制を確認しましょう。

たとえば、利用者への対応を先輩と一緒に行い、その後に振り返りができる職場なら、未経験者も対応方法を学びやすくなります。「慣れれば大丈夫」で済ませず、研修やフォロー体制まで確認して選びましょう。

夜勤についていけるか不安

夜勤が不安なら、デイサービスやデイケアのほか、日勤のみの求人も候補にしましょう。特養などの入所施設でも日勤のみの求人があるため、施設の種類だけで判断する必要はありません。

デイサービスやデイケアは日中に利用するサービスですが、入所施設は24時間生活を支えるため夜勤が発生しやすくなります。求人票では、夜勤の有無・開始時期・勤務時間などを確認して選びましょう。

腰痛など身体的負担が心配

「デイなら腰が楽」「特養なら必ず腰を痛める」と、施設の種類だけで判断しないことが大切です。リフトやスライディングシートを活用し、抱え上げない介助を実践しているか確認しましょう。

厚生労働省「保健衛生業における腰痛の予防」では、全介助が必要な人を人力で抱え上げることを原則避け、リフトなどを活用するよう示しています。つまり、施設の種類だけでなく、介助方法や福祉用具も身体への負担を左右します。

たとえば、全介助が必要な利用者を職員1人で抱え上げる職場と、移乗リフトを活用する職場では、身体への負担が大きく異なります。

腰痛や身体的な負担が不安な人は、職場見学でリフトなどの福祉用具が使われているか、職員がどのように移乗介助をしているか確認しましょう。

子育てや家庭と両立できるか不安

夜勤を避けて家庭と両立したい人には、デイサービスやデイケアが候補になりやすいです。ただし、土曜・祝日勤務や残業の有無は事業所ごとに確認しましょう。

たとえば、「デイだから土日休み」と思って入職すると、土曜・祝日勤務があり、希望とのミスマッチが起こることがあります。

家庭との両立を優先するなら、日曜固定休・希望休・時短勤務・残業の有無まで求人ごとに確認しましょう。入所施設にも日勤のみの求人があります。

レクリエーションや人前で話すのが苦手

レクリエーションや人前で話すことが苦手でも介護職を諦める理由にはなりません。

【2026年最新】介護職の実態調査 |業務負担をどう減らす?見えた現場の課題と改善ポイント」(出典:株式会社ルネサンス)が介護施設などの職員464人を対象に行った2026年の調査では、レクリエーション・体操に「非常に負担が大きい」「ある程度負担を感じる」と答えた人は、あわせて65.4%でした。

ただし、企業による独自調査のため、介護職全体を代表する割合ではありません。

私の15年以上の介護現場での経験でも、「毎回1人で企画するデイ」と「教材を使って複数の職員で進行するデイ」では、レクの負担が大きく異なりました。

レクが苦手なら、特養や老健などの入所施設も含めて検討するとよいでしょう。ただし、「レクが苦手なら特養」と決めつけないでください。特養や老健でもレクを行う施設があります。応募前に、レクの担当頻度や教材の有無、複数人で進行するかを確認しましょう。

車の運転や送迎に自信がない

デイサービスで、介護職員が必ず運転を担当するとは限りません。通所介護の人員基準には、生活相談員・看護職員・介護職員・機能訓練指導員などが定められています。一方、運転手は必置職種として挙げられていません。実際の送迎担当は事業所ごとに異なるため、求人票や面接で確認しましょう。

たとえば、「介護職は添乗のみ」の事業所もあれば、「介護職が軽自動車を運転する」事業所もあります。専任ドライバーを配置し、介護職は送迎を担当しない事業所もあります。

したがって、「デイ=運転必須」とは限りません。求人票や面接で、「運転あり」「添乗のみ」「送迎業務なし」のどれに当てはまるかを確認しましょう。

職員同士の人間関係が悪くないか心配

人間関係は「特養だから悪い」「デイサービスだからよい」のように、施設の種類だけでは判断できません。応募先ごとに職場の雰囲気や教育体制を確認する必要があります。

実際、「令和7年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」では、直前の介護関係の仕事を辞めた理由として「職場の人間関係に問題があった」が27.3%で最も高くなっています。

人間関係を理由に辞めた人の具体的な内容を見ると、「上司や先輩からのきつい指導・言動やパワハラ」が45.8%、「上司や同僚との意思疎通がうまくいかなかった」が38.0%、「上司の業務指示が不明確だった」が37.4%でした。

人間関係によるミスマッチを避けるためにも、応募先の職員定着状況を確認しておきましょう。その参考になるのが「介護サービス情報公表システム」です。

介護サービス情報公表システムでは、前年度の退職者数などを確認できます。ただし、この数字だけで人間関係の良し悪しや離職率を断定することはできません。職場見学と組み合わせて判断しましょう。

職場見学チェックポイント

調査で多かった人間関係の問題職場見学で見るポイント
きつい指導・言動、パワハラ 45.8%先輩から後輩への話し方、利用者の前で怒鳴っていないか
意思疎通がうまくいかない 38.0%職員同士で声を掛け合っているか、申し送りの雰囲気
指示が不明確・リーダーシップ不足 37.4%新人の質問先・教育担当者が決まっているか
人間関係を理由に前職を辞めた人の具体的な理由(複数回答)

未経験者を教えてくれる施設の見分け方

未経験者を教えてくれる施設を見分けるときは、「未経験歓迎」という求人票の言葉だけで判断せず、新人を育てる仕組みが実際にあるかを確認しましょう。

なぜなら、同じ特養や老健でも、新任職員への研修体制は事業所ごとに異なるからです。そこで応募前に確認したいのが、介護サービス情報公表システムです。

介護サービス情報公表システムでは「従業者の研修等」から教育体制を確認できる

「従業者の研修等」を確認したら、特に未経験者が見ておきたいのが「新任職員向け研修」です。

新任職員向けの研修計画だけでなく、実際に研修を行った記録があるかも確認できる

複数の施設で迷っている場合は、比較機能を使って教育体制を見比べる方法もあります。

ただし、公表システムだけで判断せず、次の項目を面接でも確認すると、より実態をつかみやすくなります。

  • 新人教育の担当者は決まっているか
  • OJT期間はどのくらいか
  • 介助技術はどのような順番で教えるか
  • 独り立ちの基準はあるか
  • 夜勤はいつから始まるか
  • 夜勤前に何回同行するか
  • 初任者研修・実務者研修などの資格取得支援があるか
  • 研修費用を施設が負担するか
  • 研修時間が勤務扱いになるか

未経験者をきちんと教えてくれる施設かどうかは、「未経験歓迎」という言葉だけでは判断できません。新任研修の計画・実績に加え、OJTや独り立ちまでの仕組みを確認して選びましょう。

未経験の介護転職で数か月で辞めないための5つの確認ポイント

「未経験歓迎」だけで応募せず、自分の譲れない条件を決めて2〜3事業所を比較・見学しましょう。応募前に確認したいのは、次の5つです。

  1. 夜勤・勤務時間
  2. 身体介護・福祉用具
  3. 通勤時間
  4. 休日・希望休
  5. 教育体制

令和7年度介護労働実態調査 介護労働者の就業実態と就業意識調査 結果報告書」では、現在の労働条件や仕事の負担に関する悩みとして「人手が足りない」が52.3%で最多でした。一方、前職を辞めた理由では人間関係や事業理念・運営への不満も挙げられています。

そのため、仕事内容だけでなく、人員体制や職場の雰囲気も確認することが大切です。「仕事自体が自分に合うか」だけでは、長く続けられる職場か判断できません。

たとえば、月給は1万円高いものの、片道60分で夜勤必須の職場があるとします。一方、月給は少し低くても、片道15分で希望休を取りやすい職場もあります。どちらが続けやすいかは人によって異なるため、自分の譲れない条件を優先しましょう。

「退職者数が少ない=よい職場」と決めつけないことも大切です。退職者数は判断材料のひとつとして、勤務条件・介護方針・教育体制とあわせて確認しましょう。

まとめ

まとめ

介護職未経験者にとって、全員におすすめできる「一番働きやすい施設」はありません。

特養・老健・グループホーム・デイサービス・デイケアでは、仕事内容や身体介護の量、夜勤、認知症ケア、送迎などが異なります。大切なのは「楽そうな施設」を探すことではなく、収入・身体への負担・家庭との両立・身につけたい介護技術など、自分が何を優先したいのかを明確にして施設を選ぶことです。

また、同じ種類の施設でも、教育体制や人員配置、福祉用具の活用状況、勤務条件などは事業所によって違います。「未経験歓迎」という求人票の言葉だけで判断せず、介護サービス情報公表システムで新任職員向けの研修実績や退職者数などを確認し、職場見学や面接と組み合わせて判断しましょう。

特に退職者数など、ひとつの数字だけで「よい職場・悪い職場」と決めつけないことも大切です。

まずは「夜勤・勤務時間」「身体介護・福祉用具」「通勤時間」「休日・希望休」「教育体制」の中から、自分が譲れない条件を書き出してみてください。

そのうえで条件に合う2〜3事業所を比較し、できれば実際に職場を見学してから応募先を決めましょう。施設名やイメージだけではなく、自分の生活や将来に合った職場を選ぶことが、未経験から介護職を長く続けるための第一歩です。

自分の譲れない条件が決まったら、次はその条件に合う求人を比較してみましょう。どこで求人を探せばいいか迷う方は、未経験者向けの介護転職サイトおすすめランキング7選を参考にしてください。各サービスの特徴や口コミを比較し、未経験者向けの選び方を解説しています。

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