【老健はきつい?】介護職未経験が後悔しない6つの理由と施設選び|老健経験5年が解説

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【老健はきつい?】介護職未経験が後悔しない6つの理由と施設選び|老健経験5年が解説
  • 老健に転職したいけど、未経験の自分に務まる?
  • 身体介護や夜勤についていけるか不安…
  • 医療知識がないまま入職して後悔しない?

実は、老健は未経験・無資格からでも働ける施設です。ただし、「老健だからきつい」のではなく、教育体制や人員配置、夜勤体制など職場環境によって負担は大きく変わります。

なぜなら、同じ老健でもOJTの進め方や福祉用具の活用、独り立ちの基準は施設ごとに違うからです。

私は25歳で自衛隊から未経験・無資格で介護職へ転職し、老健で5年間勤務。現在は介護歴15年以上の介護福祉士です。

この記事では、老健がきついと言われる6つの理由、仕事内容、医療・リハビリ知識、夜勤・身体介護の負担、後悔しない施設の見極め方まで解説します。

この記事を読むと、「自分は老健に向いているか」「応募してよい施設か」を判断しやすくなります。

結論は、未経験でも老健で働けます。ただし、長く続けるには「老健選び」が重要です。

未経験・無資格でも老健の介護職として働ける

老健の介護職は、入職時に介護福祉士などの資格が必須とは限りません。実際に、無資格・未経験者を採用する施設もあります。厚労省 job tag「施設介護員」では、入職前の実務経験について「特に必要ない」と回答した割合が41.7%です。なお、これは老健だけを対象にした数値ではありません。

ひらさわん
ひらさわん

私も25歳のとき、自衛隊から未経験・無資格で介護職へ転職しました。

ただし、応募条件は施設ごとに異なります。「初任者研修以上」などの条件がないか、求人票で確認しましょう。

30〜40代の未経験者でも仕事や専門用語は覚えていける

厚労省 job tag「施設介護員」全国平均年齢は45.3歳です。そのため、30〜40代だからという理由だけで「介護職を始めるには遅い」とは言い切れません。

仕事や専門用語を覚えられるか不安な人は、少しずつ復習する習慣を作りましょう。私が転職時に実践したのは「用語をメモ→帰宅前に5分復習→自宅で調べる→翌日に先輩へ確認」という方法です。

したがって、30〜40代という年齢だけを理由に「介護職を始めるには遅い」と考える必要はありません。また、仕事内容や専門用語を覚えるのに不安な方は「分からない用語をメモして調べる。調べても分からないときは、先輩に質問する」など工夫しましょう。

老健の介護職がきついと言われる6つの理由

老健の介護職がきついと言われる主な理由は、次の6つです。

  1. 身体介護
  2. 夜勤・交替勤務
  3. 入退所に伴う変化
  4. 多職種との連携
  5. 覚える情報量
  6. 人手不足時の忙しさ

なぜなら、老健では身体介護に加え、利用者の状態観察、在宅復帰に向けた支援、多職種との情報共有などが並行して進むためです。さらに介護業界全体の人手不足が業務密度を高める場合もあります。

たとえば、私が老健で5年間働いていたときも、「午前は排泄介助→入浴→食事介助、午後は入退所対応・記録・カンファレンス」と複数の業務が並行していました。欠勤が出て人手が少ない日は、さらに忙しさを感じることもありました。

項目理由
身体介護移乗・排泄・入浴などが重なると身体的な負担が増えやすい
夜勤・交替勤務生活リズムが乱れやすく、少ない人数で対応する時間帯もある
入退所利用者が入れ替わるため新しい情報を覚える必要がある
多職種連携看護師やリハビリ職との情報共有が必要
覚える情報量利用者ごとの状態・介助方法・疾患など覚える内容が多い
人手不足欠勤などで1人あたりの業務量が増える場合がある

老健の介護職の仕事内容と1日の流れ

老健の介護職では、主に次のような仕事を行います。

  1. 食事介助
  2. 排泄介助
  3. 移乗介助
  4. 入浴介助
  5. 記録
  6. 見守り
  7. リハビリ職との連携や、日常生活での活動支援

なぜなら、老健の介護職は、食事・排泄・入浴・移動など日常生活全体に関わるためです。ただし利用者構成や業務分担、施設規模で1日の流れは変わります。

具体例として、私が働いていた老健の日勤スケジュールを紹介します。

老健の日勤のスケジュール

出勤・申し送り

看護師と連携して服薬を支援


トイレ誘導

ベッド移乗

排泄介助

レクリエーション

午前の水分補給

食事介助(昼食)

口腔ケア

午後のケア

申し送り

※あくまで、上記のスケジュールは一例です。1日のスケジュールは全国共通ではありません。

ひらさわん
ひらさわん

私が働いていた老健でも、勤務帯によって業務の流れは異なりました。

以上のことから、老健では食事・排泄・入浴などの日常生活支援が介護職の仕事の中心です。

また、新人が何から業務を始めるかについて、全国共通のルールはありません。したがって、求人を見るときや面接の際に「先輩同行→部分的な介助→独り立ち」という段階的な教育があるか確認しましょう。

未経験でも段階的なOJTでおむつ交換・移乗・入浴介助を覚えられる

OJTとは、先輩から実際の介助を教わりながら仕事を覚える教育方法です。見学→一部介助→先輩の見守りのもとで実施→評価後に独り立ち、と段階を踏める職場なら未経験者も技術を身につけやすくなります。

ただし「回数をこなせばよい」ではなく、利用者ごとの身体状態や福祉用具を踏まえて安全に習得する必要があります。

なぜなら、身体介護は単純な力仕事ではなく、残存能力・身体状況・介助姿勢・福祉用具によって方法を変える「技術」だからです。

私が入職したころの流れを、一例として紹介します。

1週目は先輩のおむつ交換を見学

一部を一緒に実施

利用者ごとの手順を確認

先輩見守りで実施

評価後に独り立ち

という流れで徐々に覚えていきました。ただし、独り立ちまでの期間は人や施設によって異なります。

未経験で入職すると、おむつ交換・移乗・入浴介助などを早く覚えなければと焦りやすくなります。ただし、無理な介助は事故や腰痛につながります。早く独り立ちすることより、安全な介助方法を一つずつ身につけましょう。

入職時に専門職レベルの医療・リハビリ知識がなくても老健で働ける

老健だからといって、入職時から看護師やリハビリ職と同じレベルの専門知識が求められるわけではありません

なぜなら、老健は医学的管理・リハビリ・在宅復帰支援を多職種で行う施設であり、介護職だけで医療・リハビリを完結させる構造ではないからです。

私も新人のころは、専門用語をすべて覚えることより、「いつもと何が違うか」を伝えることから始めました。

老健には医師や看護職のほか、PT(理学療法士)・OT(作業療法士)・ST(言語聴覚士)といったリハビリ専門職も配置されます。したがって、入職時に専門職レベルは不要ですが、状態観察や疾患・リハビリの基礎知識は仕事をしながら学ぶ必要があります。

利用者の急変時に介護職が意識したい4つの対応

  1. 利用者の異変に気づく
  2. 利用者の安全を確保する
  3. 時系列を記録する
  4. 看護師などへ速やかに報告する

介護職が診断や医療上の判断を担うわけではありません。重要なのは医療職と役割を分けながら、日常生活の中で変化を発見・共有することです。また、一部の医療に関わる行為には法令上の要件があり、所定の研修などが必要です。

厚労省 job tag「施設介護員」では、「看護職員や医療機関との連絡や調整をする」というタスクの実施率が96.2%です。なお、老健だけを対象とした数値ではありません。

専門的な医療知識がなくても実践しやすい報告方法と、急変時の対応例を紹介します。

○○さん、14時ごろから歩行時のふらつきがあります。午前中は普段通りでした。転倒はありません。確認お願いします

急変対応の流れ】

利用者の様子がいつもと違うと感じる

自己判断で病名を決めつけない

安全を確保する

施設の手順に従って看護師などへ報告する

よって、新人のうちは、専門用語をすべて理解していなくても構いません。まずは利用者の具体的な変化を看護師などへ伝えることが大切です。急変時も自己判断で診断せず、安全確保と速やかな報告を優先しましょう。

未経験者が看護師・リハビリ職と連携するときのポイント

多職種連携で大切なのは、他職種と同じ専門知識を持つことではありません。「誰に・何が・いつから・普段とどう違うか」を具体的に共有し、それぞれの専門性をケアにつなげることです。

老健の身体介護・夜勤の負担を左右する6つの要素

身体介護や夜勤の負担は、年齢や体力だけで決まりません。福祉用具・人員配置・介助方法・夜勤回数など、次の6つの要素にも左右されます。筋力だけに頼らず働ける職場を選ぶことが大切です。

  1. 福祉用具の使用
  2. 人員配置
  3. 正しい介助方法
  4. 夜勤回数
  5. 休憩の有無
  6. 生活リズム

なぜなら、身体負担は年齢・筋力だけでは決まらず、介助動作、利用者の状態、用具、配置人数、夜勤頻度など職場環境の影響が大きいからです。

たとえば、「腕力の強い40歳が毎回抱え上げる施設」と「小柄でもリフト・ボードを使う施設」なら、後者のほうが身体負担を抑えやすいです。

したがって、身体的負担や夜勤を長く続けられるか心配な方は6つの要素を踏まえて施設選びをしましょう。

腰痛や身体の負担を減らすには福祉用具の活用が重要

ノーリフトケアを基本に、リフトやスライディングボードなどの福祉用具、ベッドの高さ調整を活用すると身体への負担を減らせます。また、厚生労働省は、全介助が必要な利用者の抱え上げについて、リフトなどを積極的に使用し、原則として人力で行わせない方針を示しています。

なぜなら、人力での抱え上げは腰部への負荷が大きく、厚労省「保健衛生業における腰痛の予防」では福祉用具の活用を明確に推奨しているからです。

たとえば、全介助が必要な利用者を人力で抱え上げるのではなく、リフトなどの福祉用具を活用することが原則です。

腰痛対策では、腕力に頼らず、利用者の状態に合った福祉用具を使える職場かどうかも確認しましょう。

老健の夜勤はなぜきつい?新人の開始時期は施設ごとに違う

老健の夜間は以下の業務を少ない人数で対応するため負担になりやすいです。また、新人が何か月目から夜勤に入るかについて、全国共通の基準はありません。

  • 排泄介助
  • 体位交換
  • コール対応
  • 巡視
  • 急変対応など

夜勤中は日中より職員数が減りやすい一方、排泄・転倒・急変対応などの介助は続くからです。ただし、夜勤配置や新人教育は施設によって大きく違います。

たとえばA老健では、日勤業務を習得したあとに先輩との夜勤同行を複数回行い、評価後に独り立ちします。一方、B老健は夜勤開始の基準や同行回数が不明。この2施設なら、未経験者はA老健のほうが安心して学びやすいでしょう。

したがって、夜勤の開始条件と、独り立ちまでの同行回数を面接で確認しましょう。

老健は家庭・子育てと両立しながら働ける?

勤務条件が合えば可能です。また、勤務形態は施設や求人によって異なり、夜勤の有無や短時間勤務について相談できる場合もあります。さらに、育児・介護休業法には、小学校就学前の子を養育する一定の労働者が請求した場合、午後10時〜午前5時の勤務を制限する「深夜業の制限」があります。

一例として、私の周りでも家庭や子育てをしながら老健で働いている職員がいました。

育児制度があるとはいえ両立できるとは限りません。希望休の取りやすさ、土日勤務、夜勤免除の実績、残業時間、通勤時間まで確認しましょう。また、「深夜業の制限」には対象要件や除外条件があるため、事前確認が必要です。

老健に向いている人は?自分の優先条件で判断する

結論として、リハビリ・在宅復帰・多職種連携を学びたい人は老健と相性がいいです。一方、夜勤のない働き方を優先するなら日勤中心のデイサービス求人、少人数で認知症ケアを深めたいならグループホームも候補になります。

なぜなら、老健・特養・グループホーム・デイサービスでは、利用目的や利用者像、夜勤の有無、多職種との関わり方などが異なります。そのため、「一番楽な施設」ではなく、自分との相性で判断することが大切です。

一例として各施設の特徴を簡単に表にしました。

施設形態特徴
老健リハビリ・多職種・在宅復帰
特養長期生活支援・身体介護
グループホーム少人数・認知症ケア
デイ日帰り・基本的に宿泊夜勤なし

よって、「老健以外も含めて自分に合う施設を比較したい」という方は、「未経験者におすすめの介護施設を5種類で比較」も参考にしてください。

教育体制の良い老健は「公表システム・面接・見学」の3段階で見極める

求人票に「未経験歓迎」と書かれているだけでは、教育体制が整っているとは判断できません。教育担当者の有無、OJT期間、独り立ちの基準、夜勤同行の回数、資格取得支援などを確認しましょう。さらに、公表システムでは職員数・前年度退職者数・経験年数・研修状況、面接ではOJTや夜勤開始基準、見学では福祉用具の使用状況や職員同士の声かけを確認しましょう。

なぜなら、同じ「老健」でも研修内容、人員、離職状況は異なり、施設種別だけでは教育の良し悪しを判断できないからです。

たとえば、求人票を比較すると、A老健は「無資格・未経験可、入職後研修あり」、B老健は「初任者研修修了・経験1年以上」と条件が異なる場合があります。

したがって、求人票の言葉だけで判断せず、研修の対象・内容、現場OJT、質問できる相手、独り立ちの基準まで面接で確認しましょう。

応募前・内定承諾前に確認したい「要注意な老健」の6つのサイン

次の6つのサインが複数重なる老健は、慎重に判断しましょう。

  1. 教育内容が曖昧
  2. 早すぎる独り立ち
  3. 夜勤開始条件が不明
  4. 面接で人員配置について質問しても回答が曖昧
  5. 全介助が必要な利用者でも、福祉用具を使わず人力で抱え上げている
  6. 職員同士の言動が荒い

見学では「新人教育は見て覚えて」「夜勤開始の基準はない」など、説明が曖昧ではないか確認しましょう。全介助が必要な利用者を福祉用具を使わず人力で抱え上げている、職員同士の口調が荒いといった様子も判断材料になります。

まとめ

老健は、未経験・無資格からでも介護職として働ける施設です。大切なのは、「老健はきつい」というイメージだけで転職先から外すのではなく、自分に合った職場かどうかを見極めることです。

老健では、食事・排泄・入浴・移乗などの身体介護に加えて、夜勤、多職種との連携、利用者の状態観察など幅広い業務があります。そのため忙しさを感じる場面はありますが、負担の大きさは施設によって異なります。特に、OJTの進め方、人員配置、福祉用具の活用、夜勤体制などは働きやすさを左右する重要なポイントです。

また、入職時から看護師やリハビリ職と同じ専門知識を身につけている必要はありません。新人のうちは、利用者の「いつもと違う変化」に気づき、先輩や看護師へ具体的に報告することから覚えていけば大丈夫です。身体介護についても、早く独り立ちすることより、先輩の指導を受けながら安全な介助方法を一つずつ身につけることを優先しましょう。

ただし、「未経験歓迎」と書かれている求人なら、どこを選んでも安心というわけではありません。応募前には介護サービス情報公表システムで職員数や退職者数、研修状況などを確認し、面接ではOJT期間や独り立ちの基準、夜勤開始時期を質問しましょう。可能であれば職場見学も行い、福祉用具が使われているか、職員同士の声かけや雰囲気に違和感がないかまで確認してください。

「老健で働けるか」だけで考えるのではなく、自分がその老健で無理なく続けられるかという視点で職場を選ぶことが、転職後の後悔を減らす第一歩です。

気になる老健が見つかったら、求人票だけで決めず、まずは「教育体制」「人員配置」「夜勤体制」「福祉用具」「職場の雰囲気」の5つを確認してみてください。複数の施設を比較したうえで、自分の体力・家庭事情・働き方・将来身につけたいスキルに合った職場を選びましょう。

老健だけでなく、特養・グループホーム・デイサービスなども含めて比較してから決めたい方は、未経験者におすすめの介護施設と失敗しない選び方も参考にしてください。

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