【介護職】デイサービスとデイケアの違い|30〜40代未経験が見るべき10項目

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【介護職】デイサービスとデイケアの違い|30〜40代未経験が見るべき10項目
  • デイサービスとデイケア、介護職の仕事は何が違う?
  • レクや送迎が苦手でも未経験から働ける?
  • 体力や家庭との両立を考えると、どちらを選ぶべき?

実は、どちらも日帰りの介護サービスですが、仕事の重点や求められる役割は異なります。なぜなら、デイサービスは生活支援や機能訓練、デイケアはリハビリや多職種連携に重点を置くからです。

私は25歳で自衛隊から未経験・無資格で介護職へ転職し、15年以上、半日型デイケアやデイサービスなど複数の現場を経験してきました。

この記事では、仕事内容・身体介護・レク・送迎・勤務条件など10項目を比較します。

この記事を読むと、求人票だけでは分かりにくい違いを整理し、自分に合う職場を選ぶ基準が分かります。

結論は、施設名だけで決めず「自分がしたい支援」と実際の仕事内容・勤務条件を比べて選ぶことが大切です。

介護職から見たデイサービスとデイケアの違いを比較

デイサービスとデイケアは、どちらも日帰りで利用する介護サービスですが、目的や介護職の役割に違いがあります。
まずは、介護職として働く場合の違いを比較してみましょう。

比較項目デイサービスデイケア
主な目的日常生活の支援・社会交流・機能訓練リハビリによる心身機能の維持・回復、自立支援
介護職の主な仕事入浴・排泄・食事介助、送迎、レク、機能訓練の補助など入浴・排泄・食事介助、送迎、リハビリ補助、移動介助、多職種との情報共有など
リハビリ・機能訓練機能訓練や体操を行う事業所があるリハビリがサービスの中心
医師・リハ職との連携事業所によって異なる医師やPT・OT・STなどと連携する機会が多い
身体介護の負担利用者像・入浴人数・設備によって大きく変わる利用者像・介助量・リハビリ内容によって変わる
レクリエーション関わる機会が比較的多い実施する職場もあるが、リハビリ中心になりやすい
送迎あり。介護職が運転するかは事業所次第あり。介護職が運転するかは事業所次第
勤務時間日勤中心が多い。送迎による早出などに注意日勤中心が多い。送迎・記録などを含む勤務時間を確認
給与傾向法人・資格・手当などで差が大きい公的平均ではデイサービスより高いデータもあるが、条件差が大きい
向いている人利用者との交流、生活支援、レクや認知症ケアに関わりたい人自立支援、リハビリ、多職種連携を学びたい人

大きな違いは、デイサービスが「生活支援・交流・機能訓練」、デイケアが「リハビリ・自立支援・多職種連携」に重点を置いている点です。
ただし、身体介護や送迎の負担は施設名だけでは判断できません。実際の仕事内容や利用者像まで確認する必要があります。

目的・仕事内容・1日の流れを比較

デイサービスは生活支援・機能訓練、デイケアはリハビリが中心です。食事・入浴・排泄・送迎など共通する業務もありますが、仕事の重点が異なります。

制度上、通所介護は日常生活上の支援や機能訓練、通所リハビリテーションは心身機能の維持・回復や自立に向けたリハビリを行うサービスです。一方、食事・入浴・排泄・送迎など、介護職に共通する業務もあります。

デイサービスとデイケアの1日の流れを比較すると、次のようになります。

デイサービスデイケア
朝の送迎
↓
健康確認
↓
入浴、排泄
↓
昼食
↓
レク・機能訓練
↓
送迎
朝の送迎
↓
健康確認
↓
入浴、排泄
↓
リハビリ(個別・集団など)
↓
食事
↓
リハ・活動
↓
送迎
※1日の流れやリハビリ・レクの内容は事業所によって異なります。

「デイサービスはレク中心、デイケアはリハビリだけ」と考えがちです。しかし、デイケアでも入浴・排泄・食事・レクなどを行う事業所があります。

リハビリ特化型デイサービスとデイケアの違い|機能訓練とリハビリの位置づけ

リハビリ特化型デイサービスは「通所介護」、デイケアは「通所リハビリテーション」です。また、働き方を比べるなら、運動・機能訓練への関わりが中心か、医師やリハ職と連携してリハビリを支えたいかを確認しましょう。

「リハビリ特化型」と呼ばれていても通所介護であれば、制度上はデイサービスです。一方、デイケアには医師に加え、理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などに関する人員基準があります。

たとえば、高齢者と一緒に体操や運動を行いたいなら、リハ特化型デイが候補です。一方、PT・OTと働きながら自立支援を学びたいなら、デイケアが候補になります。

「リハビリ特化型」という名称だけでデイケアと判断せず、求人票でサービス種別を確認しましょう。

30〜40代・未経験でも働ける?|仕事の覚えやすさは教育体制で変わる

デイサービス・デイケアとも、介護職の未経験者を募集する求人があります。ですが、仕事の覚えやすさは施設種別より教育体制・業務分担による差が大きいです。

介護職の配置基準に「介護経験○年以上」という一律の条件はありません。ただし、採用条件や研修内容は求人・事業所ごとに異なります。

たとえば、2つの求人を比べてみます。求人Aは「未経験歓迎」とだけ記載。求人Bには「先輩と約3か月同行」と教育方法まで書かれているとします。未経験なら、Bのように育成方法まで確認できる求人の方が判断しやすいでしょう。

ただし、「未経験歓迎=仕事が簡単」ではありません。送迎の独り立ち時期、入浴介助の指導、OJT(先輩と実務を行いながら学ぶ研修)の担当者、マニュアルの有無まで確認しましょう。

無資格でもデイサービス・デイケアで働ける?|必要・有利な資格について

介護職員なら無資格で応募できる職場があります。また、初任者研修・実務者研修・介護福祉士などは就職後のスキルアップに役立ちます。

通所介護・通所リハビリテーションとも、介護職員の配置基準に初任者研修などの資格取得を必須とする規定はありません。ただし、求人側が資格を応募条件にする場合はあります。

なお、対象となる医療・福祉資格を持たず介護に直接携わる職員には、事業者が認知症介護基礎研修を受講させるための措置を講じます。新たに採用された対象者には、採用後1年間の猶予期間があります。 厚労省Q&Aでも、研修は雇用そのものの要件ではなく、新規採用者には1年間の猶予があると示されています。

実際に私は無資格で入職し、働きながら初任者研修を受講しました。その後、実務経験を積んで介護福祉士を取得しています。

無資格で応募できても、入職後は必要な研修を受けながら知識を身につけていきましょう。

介護職の仕事内容・負担はどう違う?|身体介護・レク・送迎・多職種連携を比較

共通業務は多く、デイサービスは生活支援やレク、デイケアはリハビリ支援や多職種連携に関わる機会が多くなりやすいです。

デイサービス・デイケアとも、入浴・排泄・食事・送迎などを担う職場があります。違いが出やすいのは、レク・生活支援とリハビリ・多職種連携のどちらに重点を置くかです。

実際、私が在籍していたデイサービスでは午前中に入浴介助が集中し、午後はレクが中心でした。一方、デイケアでは移乗・排泄介助をしながら利用者をリハ室へ案内し、PTと状態を共有していました。どちらも大変でしたが、負担の種類が違うと感じました。

「デイケアだから身体介護が少ない」「デイサービスだから医療知識は不要」と決めつけず、実際の利用者像と仕事内容を確認しましょう。

入浴・排泄介助など身体介護の負担はどちらが大きい?

どちらの身体介護が少ないかは一概にいえず、利用者像・入浴の有無・設備・職員配置によって負担が変わります。

厚生労働省の「介護サービス情報公表システム」では、入浴介助の有無、利用定員、介護職員数などを確認できます。ただし、サービス名や平均介護度だけでは体力負担を判断できません。1日の入浴人数、二人介助の有無、機械浴・リフトの使用状況などは、見学や面接で確認しましょう。

デイサービスのレクは1人で担当する?|人前が苦手でも大丈夫?

デイサービスではレクに関わる機会が多い傾向がありますが、頻度や担当方法は施設ごとに異なります。

デイサービスでは、利用者同士の交流や生活機能を保つための活動も大切です。そのため、介護職がレクの企画・実施に関わる職場があります。

たとえば、1人でレクを担当する職場もあれば、年間プログラムを複数の職員で進行する職場もあります。人前に出るのが苦手なら、担当頻度や進行人数を応募前に確認しましょう。

レクが苦手でも、複数人で進行する職場なら始めやすいため、担当方法を見学時に確認しましょう。

送迎業務は必須?|運転・添乗の担当範囲や車種を確認

送迎サービスは両方にありますが、介護職本人が必ず運転するとは限りません。

デイサービス・デイケアとも送迎を行う事業所は多いですが、利用者本人や家族が送迎する場合もあります。また、事業所が送迎する場合でも、誰が運転するかは一律ではありません。

介護職が軽自動車やワゴン車を運転する職場もあれば、専任ドライバーが運転し、介護職は添乗だけを担当する職場もあります。「送迎あり」が運転なのか添乗なのか、車種・送迎エリア・一人送迎の有無・普通免許の必要性まで求人票や面接で確認しましょう。

ひらさわん
ひらさわん

私が在籍していたデイケアではハイエース〜軽自動車まで介護職が運転していました。デイサービスでは専任運転手がおり、介護職は添乗のみでした。

デイケアでは医療・リハビリ知識が必要?|介護職の関わり

入職時からPT・OT・STと同等の専門知識まで求められるわけではありません。ただし、仕事を通じて医療・リハビリの基礎知識を学ぶ必要があります。

というのも、デイケアは医師の指示と計画に基づくリハビリを行い、医師やPT・OT・STなどと連携します。そのため介護職も利用者の状態や動作を理解して情報共有する必要があります。 

たとえば、利用者が立ち上がりにくくなった変化を介護職が発見し、PTへ共有します。その後、動作を確認して介助方法を職員間で統一する流れです。日常生活の変化を専門職につなぐことも、介護職の重要な役割です。

ただし、介護職がPT・OT・STと同じ専門的リハビリを独自判断で行うわけではありません。デイケアのリハビリは医師の指示・計画を前提に行われます。

利用者・家族・ケアマネとのコミュニケーションや対応はどれくらい必要?

利用者との関わりだけでなく、家族・ケアマネ・他職種との情報共有も重要な仕事です。

なぜなら、在宅生活を支えるサービスなので、施設内だけで完結しないからです。通所介護では、事故が起きた際の家族や居宅介護支援事業者への連絡などが定められています。一方、デイケアでは利用者・家族への説明や、リハビリ会議での情報共有があります。

たとえば、朝の送迎で家族から「昨夜あまり眠れていない」と聞いたとします。施設で状態を観察し、必要な情報を看護師や生活相談員などに共有。帰宅時には、その日の様子を家族へ伝えます。

ただし、家族やケアマネとの正式な調整を、新人介護職がすべて単独で担うとは限りません。生活相談員・管理者・リハ職などとの役割分担を確認しましょう。

勤務時間・休日・残業の違い|家庭と両立しやすいのはどちら?

どちらも日中勤務を選びやすいです。一方で、家庭との両立のしやすさは送迎時間・営業日・残業・シフトによって変わります。

なぜなら、通所サービスは日中利用が基本ですが、営業日・営業時間は各事業所の運営規程で定められているからです。さらに、送迎前後の準備・記録などがあるため、サービス提供時間と職員の就業時間は同じとは限りません。

たとえば、求人票に「サービス提供9:30〜16:30」と書かれている場合があります。しかし、介護職は8:30に出勤して送迎を行い、利用終了後に記録や片付けをするケースもあります。

デイサービス・デイケアでも、日勤だから必ず土日祝休み・残業ゼロとは限りません。祝日営業や土曜営業、送迎による早出がある職場もあります。また、一部の通所介護事業所では、介護保険外の宿泊サービスを行う場合もあるため、夜勤の有無を求人票で確認しましょう。

給料・手当はどれくらい違う?|月給ではなく年収で比較

厚生労働省の令和6年度調査では、常勤・月給の介護職員について平均給与額が示されています。対象は介護職員等処遇改善加算を取得している事業所です。平均給与額は、通所介護29万4,440円、通所リハビリテーション31万9,310円でした。ただし、平均勤続年数も通所介護8.2年、通所リハ11.4年と異なるため、サービス種別だけで給与差が生じるとは判断できません。

給与は、施設形態だけでなく、資格・勤続年数・法人・役職・処遇改善・賞与・各種手当などで変わります。

たとえば、求人Aは月給25万円・賞与はありません。一方で、求人Bでは月給23万円・資格手当+賞与があります。このとき、月給だけで判断せず、賞与・資格手当・退職金などを含めた年収で比べましょう。

よって、平均額だけで判断せず、自分が応募する求人の基本給・手当・賞与を含めた年収で比べましょう。

身につきやすい介護技術・専門知識はどう違う?

施設形態身につきやすい経験・知識の方向性
デイサービス認知症ケアや利用者との活動を深められる
デイケア自立支援、リハビリ、医療・リハ職との連携に接する機会が多い
※ただし、どちらからでも介護福祉士を目指せます

認知症ケアや利用者との活動を深めたいならデイサービス、自立支援・リハビリ・多職種連携を学びたいならデイケアが候補になります。ただし、実際の経験内容は事業所によって異なるため、求人票や見学で確認しましょう。

デイサービスとデイケア、どちらが向いている?|後悔しない10の確認項目

利用者との交流や生活支援、レクに関わりたい人はデイサービスが候補になります。一方、自立支援やリハビリ、多職種連携を学びたい人はデイケアが候補です。

ただし、同じデイサービス・デイケアでも仕事内容や勤務条件は異なります。施設名だけで決めず、自分がしたい支援と実際の条件を照らし合わせて選びましょう。

2〜3事業所で迷ったら、次の10項目を表にして比べてから見学しましょう。施設名より、具体的な仕事内容と勤務条件を確認することが大切です。

  1. 利用者像|介護度・車いす利用・認知症・医療ニーズ
  2. 1日の入浴人数・介助方法・機械浴の有無
  3. 送迎|運転・添乗の担当範囲、車種、一人送迎の有無
  4. レク|担当頻度・1人担当か複数担当か
  5. リハ・機能訓練の内容と介護職の関わり方
  6. OJT|担当者・期間・独り立ちの基準
  7. 介護職員数・配置・前年度の退職者数
  8. 送迎前後を含む実際の出退勤時間・残業
  9. 基本給・資格手当・賞与・処遇改善・退職金
  10. 年間休日・固定休・希望休・土日祝の勤務

まとめ

まとめ

デイサービスとデイケアは、どちらも日帰りの介護サービスですが、介護職として関わる仕事の重点が異なります。利用者との交流や生活支援、レクに関わりたい人はデイサービス、自立支援やリハビリ、多職種連携を学びたい人はデイケアが候補になります。

ただし、「デイサービスだから身体介護が少ない」「デイケアならレクや送迎がない」と施設名だけで判断するのは避けましょう。入浴人数や利用者像、送迎の担当範囲、教育体制、勤務時間、給与などは事業所ごとに異なります。未経験から長く働くためには、仕事内容だけでなく、自分の体力や家庭との両立、将来身につけたい経験まで含めて考えることが大切です。

気になる求人が見つかったら、利用者像・入浴・送迎・レク・リハビリ・OJT・職員配置・勤務時間・給与・休日の10項目を比べてから、職場見学や面接で確認してみてください。

また、デイサービス・デイケアだけでなく、特養・老健・グループホームなども含めて転職先を比較したい方は、介護職未経験者におすすめの5施設を比較した記事もあわせて確認してください。仕事内容・身体負担・夜勤・家庭との両立などから、自分に合う施設を絞り込めます。

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