介護士になるにはどうすればいい?経験や資格は必要?介護歴10年以上の介護福祉士が分かりやすく解説!

介護士になるにはどうすればいい?経験や資格は必要?介護歴10年以上の介護福祉士が分かりやすく解説!
  • 無資格未経験でも雇ってもられるところはありますか?それとも、介護福祉士などをとってから就職する方がいいですか?
  • 介護士の転職に年齢制限はありますか?
  • 仕事内容や施設の種類はネットで一通り調べたけど、他職種からの転職だから、未経験者がどこから始めたらいいか分からないから教えて欲しい!

介護士を目指している人のほとんどは介護士には「年齢制限や資格、経験がないと雇われない」と思われがちですが、実は、介護士を目指すのに年齢、経験、資格は必要ありません。なぜなら、高齢化による介護業界の採用ニーズが高く、無資格でできる介護の仕事があるからです。

私は、20代後半に自衛隊から経験や資格もない状態で介護士に転職し、10年以上介護士として働いています。介護福祉士も働きながら取得しました。

この記事では、未経験・無資格からの介護士のなり方を紹介しています。

この記事を読むと、未経験・無資格の状態でも介護士へのなり方がわかり、就職前に介護関係の資格を取りたい人向けのおすすめ資格がわかります。

結論は、経験や資格がなくても介護士は目指せ、就職する前に資格を取得したい方は「介護職員初任者研修」がオススメです!

介護士とは

介護士とは

介護士は正式名称ではなく、明確な定義もなく、介護業界で働く人を指します。そして、介護スタッフや介護職員と呼ばれることが多くあります。
介護士は、高齢者の身の回りの世話、日常生活における動作のサポートなどが主な仕事です。働く場所も利用者の自宅に赴く「訪問型」、自宅から通う「通所型」、施設や病院に入居している「入居型」の主な3つの職場で、正社員、派遣社員、契約社員、パートなど、介護士はさまざまな働き方で働きます。

介護士になる方法

介護士になる方法

介護士になるには「未経験・無資格で求人に応募し介護士として働く」、「資格を取得してから介護の仕事を始める」の2つの方法があります。

未経験・無資格で求人に応募し介護士として働く

介護業界は、ニーズに対して人材確保が追いついておらず、人手不足です。なので、経験や資格がなくても就職のチャンスがあります。また、無資格でできる介護の仕事もあります。そして、机上の学びでは得ることが難しい「生きた知識や技術」を身につけることができます。
厚生労働省の「第9期介護保険事業計画に基づく介護職員の必要数について」によると、2026年までには約240万人(+約25万人)、2040年までには約272万人(+約57万人)が必要です。これにより、14年の間に82万人の介護士を増やさなければなりません。
そのため、早く転職したい社会人や、働きながら介護技術を学びたい人は、経験や資格がなくても介護士になることができます。
なお、無資格で介護士になった場合、入職から1年以内に「認知症介護基礎研修」という3時間前後の研修を受講する必要があります。

メリット

  • 介護士としてすぐに働くことができる
  • 働きながら介護の知識や技術を学べる
  • 資格援助を受けらる可能性がある

デメリット

  • 業務や勤務先が限定される
  • 仕事と資格取得の勉強を両立しなければならない

介護関係の資格を取得してから介護士として働く

資格の勉強をすることで必要な知識や技術を学ぶため、働き始める前に介護士の仕事への理解が深められ、専門知識や技術を持った介護士として働きます。また、有資格者だと給料面でも恩恵を受けられます。
厚生労働省の「令和4年度介護従事者処遇状況等調査結果 介護職員の平均給与額等(月給・常勤の者),サービス種類別,保有資格別(介護職員処遇改善支援補助金を取得している事業所)第102表」を見ると、無資格者が平均約26万円、有資格者が約32万円となり約6万円の差があります。
これらのことから、介護関係の資格を取得してから介護士を目指すのもオススメです。

メリット

  • 介護に関する知識・スキルを身につけられる
  • 資格手当がつく
  • キャリアアップの足掛かりになる

デメリット

  • 資格費用がかかる
  • 転職するまで時間がかかる

介護資格について

資格

介護資格は介護職員初任者研修⇨介護福祉士実務者研修⇨介護福祉士という順にキャリアアップしていきます。そして、無資格で就職した方は入職してから1年以内に「認知症介護基礎研修」を習得しなければならないと2024年度から義務付けられました。ここでは、「認知症介護基礎研修」、「介護職員初任者研修」、「介護福祉士実務者研修」の3つについて説明します。

認知症介護基礎研修

認知症介護基礎研修とは、認知症の人への介護を行う介護士が、認知症への理解を深め、ケアに必要な基礎的な知識や技術を習得するための研修です。

対象者時間費用
無資格者(施設要件は問わない)6時間無料〜5000円程度(自治体によって違う)

介護職員初任者研修

介護職員初任者研修とはホームヘルパー2級の後継で、無資格で仕事をする人が最初に取得するものです。介護の基礎を学べる入門的な資格で、取得すると、単独での身体介護が可能になります。

対象者取得方法時間費用
未経験者可講座を開講しているスクールのカリキュラムを修了し修了試験に合格する3週間〜3万円〜

介護福祉士実務者研修

介護福祉士実務者研修とは介護職員初任者研修の上位資格に値し、「介護福祉士」の受験要項に含まれ、介護福祉士を実務経験ルートで目指す方には必須の資格です。また、介護職員として働く上で必要な介護過程の展開や認知症などについてより学びを深め、介護の専門家としてのスキルを身に付けることができますが、初任者研修と比べてより実践的な内容となっているため、ある程度介護の知識や経験がある方が内容を理解しやすいです。

対象者取得方法時間費用
未経験から可能国から指定された養成施設で受講。通学、通信コースがある6ヶ月〜7万円〜

無資格・未経験から介護士への就職を成功させるコツ

ポイント

介護士は経験や資格、年齢など関係なく誰でも目指せる職種ですが、職場選びは重要です。ここでは、資格や経験がない方に向けたコツを紹介します。

資格取得支援制度や研修体制の有無をチェックする

介護関係の資格を取得するためには、「時間」と「お金」がかかりますので、資格取得の支援制度を利用すれば、会社側で費用の負担をしてくれる可能性や、時間を有給として扱ってもらえる可能性もあります。
したがって、資格取得支援制度や研修体制の有無はチェックしてください。

条件に優先順位をつけて求人票を比較する

就職する際に勤務時間や休日日数など、譲れないところがあると思いますが、全部を優先するとなかなか職場を絞れなくなります。なので、事前に条件に優先順位をつけて求人票を比較することをお勧めします。

必要なスキルをアピールする

介護士は「コミュニケーション力」、「体力」、「観察力」など、必要なスキルがあります。だからこそ、面接時にスキルをアピールすることは、転職を成功させるうえでとても大事です。具体的には、接客経験があればコミュニケーション力が生かせますし、営業職なら観察力を生かせるなど、自分は何が生かせるかを考えてみましょう。

まとめ

介護士になるには「経験や資格がないまま介護士を目指す」、「就職する前に介護関係の資格を取得してから介護士を目指す」の2パターンがあります。なお、2024年からは、経験や資格がないまま就職する場合、入社後に「認知症介護基礎研修」という6時間程度の研修を受ける必要があります。

そして、介護士は介護職員初任者研修⇨介護福祉士実務者研修⇨介護福祉士とキャリアアップするため、入社前に資格を取るなら介護職員初任者研修がオススメです。

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